Kuni

事故らないための、サーバー移管の基礎知識

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運用中のWebサイトで使っている、サーバー会社を変えたい。と言ったニーズが、意外に多いように感じています。

制作会社に在籍していた時代、お客様からの相談を数多くいただきました。逆に、課題解決する選択肢の一つとして、こちらから提案したこともあります。

サーバー会社は、Webサイトの成長に応じて変えるべきです。また、知らないまま変なサーバーを使っている場合も、同様。変えた方が、メリットは大きいです。

しかし、サーバー移管をするためには、事前の確認と準備が必要。移管作業はプロに任せるとしても、です。

そこで、サーバー移管で事故らないためにも知っておいて欲しい、基礎知識をご紹介いたします。

サーバー移管をするタイミング

アクセスが増えた

Webサイトが成長し、アクセスが増えると負荷がかかります。画面が表示されるまでに時間がかかったり、ページが一時的に表示されなくなったり。フォーム送信に時間がかかることも。

嬉しい悲鳴ですが、早急にサーバーを引っ越しましょう。対応が遅れると、お客様からクレームが入る原因にもなります。運用中のサーバーより、高スペックのサーバーを選びましょう。

価格やサービスを見直したい

飛躍を見越して高スペックのサーバーを契約したものの… 今の規模感に見合っていないのと、ランニングコストも見直したい。

運用中のサイトが、特別なシステムを動かしているとか数百ページにもおよぶ大規模サイトでなければ、ランクを下げて検討し直すのも、ありです。

その際、今のWebサイトに必要な最低限の機能があることだけは、確認しておく必要があります。

WordPressなど、CMSを導入したい

サーバー会社の中には、残念ながらいつの時代ですか? と疑いたくなるようなショボい機能しかないところも事実、あります。

制作会社や事務機・通信関係の営業マン、コンサルから勧められるまま契約してしまい、WordPressすら動かせないサーバーだと知らずに使っている。なんてことも。

CMSを導入して、Webサイトを運用することは特別なことではありません。そんなところは、とっとと解約して移管しましょう。コストも手頃でCMSも動くサーバーは、いくらでもあります。

動きがモッサくて、とにかく移管したい

制作会社や事務機・通信関係の営業マン、コンサルから勧められるまま契約してしまい、とんでもなく低スペックなサーバーだと知らずに使っている。なんてことも。しかも、高い!

表示や挙動の遅さに、ストレスを常に感じている。そのことで、お客様からもクレームが入る。

そんなところは、とっとと解約して移管しましょう。コストも手頃でサックサク動くサーバーは、いくらでもあります。

別の制作会社に相談したい

付き合いのある制作会社に、不満がある。関係性が悪くなった。そのような理由で、他の制作会社に相談したいというケースは、よくあります。

しかし、ドメインもサーバーも制作会社にお任せで契約してもらい、名義も制作会社になっていると。ちょっと困ったケースです。

この場合、まず契約内容を確認した上で移管したい旨を伝える必要があります。できれば、別の制作会社に事情を説明して、専門家として間に入ってもらうと、話がスムーズにいくかと思います。

サーバー移管をする前に、確認しておくこと

システムが動く環境かどうか

WordPressなどのCMSを使って、Webサイトを運用している場合、特に確認が必要です。サーバーによってはスペックがショボすぎたり、古いバージョンのphpを今だに使っているところも。

また、独自に開発したシステムを移管する場合も、同様。動かすために必要な環境が整っているか。しっかり確認した上で、検討してください。

メールアドレスについて

サーバー移管の際、最も懸念されることがメールアドレス。一般的なレンタルサーバーは、「Webサーバー」と「メールサーバー」がセットになっているためです。

移管した場合、新しいサーバー側でもメールアドレスを発行し、お使いの端末でメールソフトの設定をし直す必要があります。300人分のメールアドレスを発行しているなら、300人が再設定。

しかし、仕事で使うことを考えると移管するタイミングが重要。後述しますが、サーバー移管後しばらくの間は、不安定な状況になります。対策しないと、メールをロストするなんてことも。

対策として、メールソフトに古いサーバー側の設定と新しいサーバー側の設定、2つとも受信できるようにしておくと間違いないでしょう。

他にも、それぞれの端末で設定変更する必要があることをアナウンスしておくのも、重要。事前の擦り合わせとスケジュール調整した上で、移管作業を実施してください。

移行期間があること

前のセクションでも少し触れましたが、サーバー移管をすると移行期間というものがあります。この間、ドメインの設定を新しいサーバーに紐付けたとしても、古いサーバーも見にいきます。

つまり、古いサーバーと新しいサーバーどちらかのファイルをブラウザで表示する、ということです。長くて数日間、不安定な状況が続くとも言われます。

これを踏まえて、ドメインが新しいサーバーに浸透するまでは、古いサーバーはそのままにしておきましょう。見分けるために、どちらかのサイトに目印を付与しておくとわかりやすいですよ。

制作会社の対応

制作会社との付き合いを見直すケースは、いくつか考えられます。関係性の悪化、サービス内容に不満、他の制作会社に相談したい、など。

その際、ドメインとサーバーの名義が制作会社になっていると、それぞれで名義変更をしなければなりません。関係性が悪化していると、サーバー移管やドメイン移管に発展することも。

サーバー移管は、Webサイトに必要なデータが一式あれば、新しいサーバーにそのまま構築することは可能です。しかし、ドメイン移管は手続きが必要。

ドメインを管理している会社に対して移管したい旨を申請し、

  • レジストラロックの解除
  • whoisプロテクトの解除
  • 認証コード(AuthCode)の発行

など、してもらう必要があります。それを拒否されるくらいの関係性だと、新しいドメインを取得して再出発をする。なんてことにも…

そうならないためにも、ドメインとサーバーは運営サイドで取得して、制作会社とはいい関係でいてください。ドメイン移管については、いずれ、しっかり記事にしたいと思います。

サーバー移管の流れ

それでは、サーバー移管のざっくりとした流れについても解説いたします。

ステップ 1: 移管先サーバーの選定・契約
Webサイトが変わらず運用できるスペックが、備わっているか。導入したいCMSが動くかどうか。など確認して、問題ないようでしたら契約をします。
ステップ 2:Webサイトのデータをダウンロード
運用中のサーバーおよびデータベースから、Webサイトの運用に必要なデータを一式、ダウンロードします。
ステップ 3:新しいサーバーにデータをアップロード
ステップ「2」でダウンロードしたデータを、新しいサーバーおよびデータベースにアップロードします。
ステップ 4:表示確認
設定をして、表示確認します。ドメインが浸透していないため、hostsを使ってお使いのパソコンから確認。または、サーバー会社が発行する、表示確認用のドメインを使って確認します。
ステップ 5:ドメインの設定変更
問題なく表示がされたら、ドメイン側の設定を変更しましょう。DNS情報が古いサーバーに紐付いているので、新しいサーバーの内容に変更します。

これまでに、メールアドレスを新しいサーバー側でも発行しておきます。移管する旨、メール利用者にアナウンスして、メールソフトの設定変更が必要と、促しましょう。

ステップ 6:移行期間
ドメインが新しいサーバーに浸透するための移行期間です。この間、古いサーバーのデータを表示することもあります。

この状況は、数日続くとも言われます。新しいサーバーに浸透するまでは、古いサーバーのデータはそのままにしておいてください。

ステップ 7:ドメイン移管完了
ドメインが浸透し、新しいサーバーと紐付いたらドメイン移管は完了です。これ以降であれば、古いサーバーを解約しても問題ないです。

まとめ

システムが絡むサーバー移管は、データベースの書き換えが必要になったりと専門知識も有します。そのため、作業そのものは専門家に任せるのが良いでしょう。

ですが、検討する際のポイントや事前準備については、知っておいて損はないです。運用中のサーバーから引っ越しを検討しているようでしたら、ぜひ参考になさってください。

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